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「合図の瞬間」「身体が動き始めた瞬間」「足が離れた瞬間」では基準が異なります。練習内で比較するなら、どれを採用するかを統一します。
動画から時間を測るときは「何fpsで撮影したか」と「どのフレームを基準にするか」が重要です。ここでは、練習映像を比較するときに知っておきたい基本をまとめます。
fps(frames per second)は、1秒間に何枚の画像で動画が構成されているかを表す値です。60fpsなら理論上1秒を60コマに分けて記録します。
| fps | 1フレーム | 10フレーム |
|---|---|---|
| 30 | 約33.3ms | 約0.333秒 |
| 60 | 約16.7ms | 約0.167秒 |
| 120 | 約8.3ms | 約0.083秒 |
| 240 | 約4.2ms | 約0.042秒 |
高fpsほど時間の区切りは細かくなりますが、計測全体の正確さはfpsだけでは決まりません。撮影位置、シャッター速度、映像のブレ、端末の保存方式、判定する人の基準なども影響します。
たとえばゴールラインを斜めから撮影すると、選手がラインへ到達する瞬間が位置によって違って見える「視差」が生じます。細かいフレームを見られても、撮影条件が悪ければ比較の誤差は残ります。
「合図の瞬間」「身体が動き始めた瞬間」「足が離れた瞬間」では基準が異なります。練習内で比較するなら、どれを採用するかを統一します。
陸上の正式な写真判定と一般動画の目視確認は別物です。練習分析では、同じ撮影位置・同じ身体部位の基準で比較することが大切です。
バトンが手に触れた瞬間、完全に渡り切った瞬間、選手がゾーンに入った瞬間など、目的に応じて見るフレームを決めます。
スマートフォンなどの動画は、状況によってフレーム間隔が一定ではない可変フレームレート(VFR)で保存される場合があります。この場合、「60fpsだから必ず1コマ=1/60秒」とは限りません。
本ツールの1コマ送りは選択したfpsをもとに再生位置を移動する方式です。そのため、厳密な研究計測や公式判定ではなく、練習現場での比較・振り返り用途に向いています。
公式記録、公認記録、写真判定の代用には使用できません。数百分の1秒単位の差を競技結果として断定する用途ではなく、練習の傾向を見る補助情報として利用してください。